魅力的な中小企業

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魅力的な中小企業を探すこと

日本の企業の中で、中小企業と呼ばれる企業は全体の97%にもなります。
つまり、日本の社会は中小企業がまわしているといっても過言ではないでしょう。
逆に言えば、3%の大手企業が中小企業を支配できるわけはなく、中小企業がなければ大手企業も成り立たないといえるのです。

就職ということを考えたとき、大手を中心に考えることは何も間違いではありません。
昔よりも安定性に欠けるようになってきていることは否めませんし、終身雇用も崩壊しつつある現在では、魅力が失われてきていることも間違いのない事実です。

ですが、就職先を探している新卒の学生では、中小企業を探すのは難しい現実もあります。
何がしたくて、何ができるのか、その切り分けもできていない状況ですので、膨大にある中小企業を見分けることは難しいでしょう。

企業間連携とは一体何か

優良な企業を探すためには、どんなことをして、これから先も伸びていくのかを知らなければいけません。
見分け方の一つとして、自治体や商工会議所、中小企業庁などが認定していたり、表彰されていたりする企業を探す方法があります。

その中でも、最近わかりやすいのが、連携でしょう。
産学官の連携に名前を連ねている企業は、これから先に伸びてくる可能性があります。
新しい技術や研究に対して連携をとることで、新事業に発展する可能性を持っているからです。

農商工連携ということも、注目を集め始めました。
単独で経営を考えていくのではなく、連携することで相乗効果を高め、地域の活性化を進めるための連携で認定制度があります。
中小企業というフットワークを生かし、シナジー効果を上げることができるのであれば、企業として伸びていくのも当然です。

メディアも十分に利用する

中小企業の中には、メディア等に取り上げられる企業も増えてきました。
一芸に秀でる企業もありますし、大手ではできないフレキシブルな経営を中心にしているところも取り上げられやすいでしょう。

メディアは面白いと思うものに飛びつきやすいのですから、それだけ魅力的な企業が見つかりやすくなるのです。

都道府県の情報発信

各都道府県が、情報発信している例もあります。
経済産業省のチャレンジコミュニティプロジェクトもその中の一つで、中小企業に足りないといわれる若者を結び付ける試みです。
様々な企業が選定される中、若者に新たな魅力を発見してもらうためにおこなわれていますので、それだけ注目に値する企業であるといえるでしょう。

岐阜県の若者が選ぶ魅力的な企業100選というものもあります。
100社を厳選して情報発信していますので、かなり広い視野で見ることができるようになっているのです。

魅力的な企業のことを知る

最も重要なことは、魅力のある企業を見つけたら、その関係をどんどん広げていくことでしょう。
魅力的な企業は、別の魅力的な企業を知っています。
関係を広げることは、それだけ選択肢を広げることができますし、視野も広くなっていくでしょう。

知らない企業でも、自分の能力を遺憾なく発揮できるところはいっぱい存在します。
そのすべてを知ることはできないのですから、関係性ということが重要なポイントとなってくるのです。