コミュ力ってそもそもなに?

コミュ力は重要なのか

コミュ力という言葉が、就活の中で出てくるようになりました。
特に若者の間で使われる言葉で、コミュニケーション能力を短縮した言葉です。
縮めてしまうとちょっとわかりにくかったりはしますが、何となく意味は通じるでしょう。

就活を考えるうえで、選考時に考慮されるとして、有名になってきた言葉です。
ですが、よく考えると、コミュニケーションが取れないということは、社会の中で仕事ができないということを自分で掲げてしまっていることと同義といえるでしょう。
なぜならば、コミュニケーションが取れなければ、連携をとることができない、または難しいとなってくるため、企業内において一人で仕事をしたいといっているのと同じだからです。

仕事をする以上、コミュニケーションは重要な要素です。
一人で仕事をしたいといったところで、何かを生産すれば、それを購入してもらわなければ利益を生み出せません。
そのためには、コミュニケーションをとらなければいけないでしょう。

企業内では、一人でできる仕事などなく、どこかで関係性を持たなければ、仕事にはなりません。
コミュ力が重要だという前に、あって当然だということに気が付くべきなのです。

キャッチボールに例えられる意味

そもそもコミュ力とは何かといえば、情報の発信と受信であるといえるでしょう。
自分の情報を発信し、相手の情報を受信することで、関係性は深まっていきます。
業務効率も同様であると考えることができるでしょう。

自分の情報を発信するだけではなく、話を聞いてあげる受信の能力も重要です。
信頼関係がなければ、誰も発信してはくれません。
これは対話という部分でも重要な意味を持つでしょう。

キャッチボールに置き換えられることがありますが、一方的に投げていたのではボールはなくなってしまいます。
返してもらうためには、相手が取りやすいところに投げるように意識しなければいけないでしょう。

届かないようなところに投げれば、相手はそのボールを拾いにいかなければいけません。
それだけの手間をかけさせるのであれば、少し配慮して取りやすいように投げることが大切なのです。
これもひとつの技術であり、自分が取りやすい球を投げられるように努力していかなければいけません。

相手を打ち負かす力はコミュ力ではない

企業内では議論を交わしたりするためにもコミュ力は大切な要素となります。
企画を作り出し、問題を定義して解決するためには、コミュニケーション無くしてできることはないでしょう。

勘違いされることがありますが、議論だからと言って、暴走し相手を打ち負かすことがコミュ力ではありません。
コミュニケーションはキャッチボールなのですから、相手のことを考えることができなければ何の意味も持ちません。

コミュ力は必要なのではなく必然

コミュニケーションをとることは、何も難しいことではありません。
相手を受け入れ、否定から始めないようにするだけで、誰でも持つことができる能力なのです。

世の中に定義されるようになり、改めて考えていかなければいけませんが、普段の生活の中で自然に身についていくことでもあります。
コミュ力が必要だと考えるのではなく、あって当然なのだというのは、実社会の中で生活していれば必然だからなのです。