筆記試験を実施する目的

就職活動で適性検査を受ける事は決して珍しい事ではありませんが、そもそもなぜそのような試験を行うのか。
面接だけで良いのではないかと思う人もいるかもしれませんが、雇う側にとって人を選ぶ事はとても大事な事です。
自分たちの利益に寄与してくれる人材かどうかは面接だけですべてを判断する事は出来ません。

言い方は悪いですが、面接の時間だけしっかりとした人間を演じている可能性もあります。
ですが適性検査を行う事で面接だけでは分からないような人間性を把握する事が出来ますし、逆に適性検査の後に面接を行うパターンであれば適正検査を行う事によってある程度篩いにかける事が出来ます。
企業としても出来れば優秀な人材を確保したいのです。

優秀な人材

決して誰でもよい訳ではありません。ましてや会社とて慈善事業を行っている訳ではありません。
優秀なシステムを構築していても結果的にパーソナリティによって左右される事もあるのです。
これはどのような企業に於いても当然です。

だからこそ出来れば優秀な人材を確保したいと思っているのですが、適性検査を受けてもらう事で自分たちに利益を寄与してくれるような人間なのかどうかを判断する事が出来ますし、近年の適性検査は様々な事を知らしめてくれます。
深層心理ですとか、会社に対しての考え方。
マナーやモラル。
これらの事実を浮かび上がらせてくれますので、会社としては面接以上に頼りにしている部分もあるのです。会社は利益を目指す場所ではありますが、人間性も大切です。

協調性とて大切です

一人で仕事を行うのではなく、ある程度の協調性とて必要になります。
面接をしただけでは協調性の部分まではなかなか見えないものですが、適性検査を受けてもらう事でいろいろな部分を知る事が出来るようになるのです。
雇う側としては、少しでも多くのデータがあった方が良いのです。

ここでポイントになってくるのが、会社は決して学校ではないという点です。
学校であれば努力が認められるものですが、会社の場合は努力が認められるとは限りません。

さらには求められる能力も職種によって異なります。
つまり、学校生活とは価値観がまったく違うのです。
例えば外資系の企業であれば理数系の能力よりもとにかく外国語を理解しているかどうかが問われます。

専門職であれば外国語はともかく専門的な知識が求められますし、営業職であれば他人にどれだけ明快な説明をする事が出来るのか話術、さらにはコミュニケーション能力が問われます。
求められる能力が異なりますが、適性検査によってどの能力があるのかが分かるのですから、企業にとっては適性検査はとても都合の良いものなのです。
そのため、適性検査を受けさせる企業が増えているのです。