圧迫面接を乗り越えよう

一時期猛威をふるった圧迫面接

だいぶ少なくなりましたが、一時期圧迫面接ということが流行したことがありました。
相手に心理的ストレスをかけ、窮地に陥った時にどんな対処をするのかを見る方法です。

現在では、こういった方法をとること自体がナンセンスであり、面接官の能力を疑われるといった見解を持っているところが多く、数は極端に少なくなりました。
圧迫面接など使わなくても、危機回避能力や管理能力ははかることができるからです。

こういった手法をとることで、企業の品位を落としてしまうことのほうが、よほどマイナスの効果になってしまいます。
ですが、企業の品位などお構いなしで、人事としてだけを考えるような担当官に当たる可能性もないわけではありません。
もしもの時のために、対応策を考えておく必要もあるでしょう。

圧迫面接をするのには理由がある

圧迫面接をする理由を考えてみましょう。
ストレスをかけたときに、いったいどう反応するのかを確認していることがあげられます。
ストレス耐性が低いと、早期に退職されてしまう可能性があるためなのです。

つまり、圧迫面接をかけるような企業は、自社がそういった状況になる可能性が高いと暴露していることにもつながります。
そこで、何もなかったかの如く、自然に返答を返すことが一番の対策となるのです。

こんな圧迫面接がある

圧迫面接の例として、面接官がネクタイを外し、高圧的な態度に出てくるのもありがちなパターンです。
あくびをしたり、頬杖をつくのはまだいいほうで、背中を向けたりしながら話すことさえあります。
ひどい例として、履歴書やエントリーシートを粗雑に扱い、投げてしまうなどという極端なものまであるのです。

興味がなさそうに対応する方法もありますが、こちらは対応がしやすいでしょう。
相手の興味は考えずに対応すればいいだけで、ストレスも少なくて済みます。

もう一つよくとられる手法として、すべてを否定したり、質問攻めにしたりする方法です。
精神的に抑圧されていき、強いストレスを与えることになります。
この場合には、質問の内容に強い意味はありませんので、キャッチボールのように返すことだけでいいでしょう。
そのためには、自分が受け答えできるように準備をしておくことが大切です。

方法としては、自分自身に問いかけるように、すべてのことになぜをつけて考えてみましょう。
出てきた答えにも、なぜという疑問符をつけていきます。
この繰り返しをしていくだけで、質問の深度は深くなり、体制もついてくるようになるのです。

圧迫面接はその程度のものだと思うこと

圧迫面接をしてくるような面接官は、その程度のものだと思って間違いありません。
能力の高い面接官なら、そんな面倒で取り返しがつきにくいアプローチは選ばないからです。

何もおびえる必要も、卑屈になることもありません。
いっそそんな面接官を憐れむぐらいで望むほうがいいでしょう。

人材を大切にできない企業は、それまでの企業です。
人は石垣、人は城という名言がありますが、そういった企業を探していくほうが、相手をするよりも重要なことだと思い、圧迫面接などかわしていけばいいのです。