失業給付金について

失業給付金とは何か?

失業給付金とは、それまで勤務をしてきた会社を退職した時にハローワークに申請をすることで受けることができるようになるお金のことを言います。
会社員として勤務をしていくときには、給与より各種福利厚生や社会保障費が天引きされるようになっていますが、その項目の一つとして「失業保険」があります。

「失業保険」とは現在勤務している人が自動的に加入することになっている保険で、何らかの事情があって退職をした場合にその勤務期間に応じて金額や期間が決められ給付を受けられるようになっています。

失業給付金を受け取る場合にはまずは最寄りのハローワークに行って自分が受給資格があるかを確認してもらい、その後4週間毎にある「失業認定日」に振り込みされる金額を受け取ります。

失業給付金という制度がもうけられている意味は、「再就職をしようとする人に対して、その期間中の生活を保障する」という趣旨によるものです。
自己都合で退職をした場合はもとより、会社が倒産や廃業をした場合、会社都合のリストラにあったといった場合にも次の仕事を探すまでの間に生活が困窮することがないよう保険によって生活費の一部をカバーします。

就労年数や退職状況によって変わる給付金

しかしそうした失業者の生活を保証してくれる失業給付金ですが、全ての失業者が永久にもらい続けることができるというものではありません。
失業給付金として受け取ることができる金額はその退職者の就労年数や退職した事情・状況によってかなり大きく変化してきます。

最も失業給付金を多く受け取ることができるのが、会社都合によって退職をすることになった被保険期間が20年以上の35歳~60歳の人です。
被保険期間は簡単にいえば会社員として勤務をしてきた期間ということになり、一箇所だけでなく20年の間にいくつか転職をしていても切れ目なく失業保険を支払っていれば適用範囲となります。

最大で受け取ることができる失業保険の給付金は330日までとなっておりほぼ1年間分の生活の保障がされるということになります。
それ以外にも20年未満の勤務日数で失業した場合や、会社都合ではなく自分で退職をしたという場合にも多少の減額はあるものの数ヶ月単位で失業給付金を受け取ることが可能です。

当然のことながら失業給付金の給付期間内に再就職先が決まったという時には給付は打ち切られることとなります。
しかしその場合も本来受け取ることができたはずの失業給付金は就職準備金として給付を受けることができるようになっているので、早く次の仕事を決めたから損をしてしまったということにはなりません。

もしも思わぬ事情で退職をしてしまった場合には、まずは落ち着いてハローワークに行き、自分にはどのくらいの期間までなら失業給付金を受けて就職活動ができるかということを把握してみてください。